共働き・共育て

教員同士のご家庭では子育ての時間がなかなか思うように取れず、ストレスを抱えておられる方々が多いのではないかとご推察いたします。

家事の分担をするけれど、お仕事の都合で自分の役割を果たせなくなることもあるでしょう。

 

職場でくたくたになって帰ってきて、ご夕食の準備、お風呂、洗濯など襲い掛かってきて、寝かしつけた後に持ち帰り仕事。睡眠時間を削るしかありません。

よく言われることですが、人の子ばかり育てて自分の子供のことがおろそかになっていると。そして、ご自身の中にも罪悪感を感じておられるかもしれません。

 

さらに、学校行事やPTAへの出席をどちらがするのか。ご自身の学校のスケジュールと重なってしまった場合、悩ましい所です。職場には迷惑をかけたくない、一方、お子さんの学校での様子の見ておきたい。

お仕事に対する責任感とご家族を大切にする心との間で葛藤が起きることが必然なのではないでしょうか。

 

特にお母さん先生のご家族へのご負担が大きくなり、お父さん先生に仕事をセーブしてほしいという願いや不満につながっている構図があると思います。

 

パパ育休の制度がスタートしましたが、定着までには時間がかかると思います。しかし、管理職との間で育休中にご自身の仕事をだれにどのようにやってもらうかを打ち合わせしておくことが、職場の理解を促す最善の策でしょう。ご自身のキャリアの停滞とは考えず、家族、とりわけパートナーの幸せを考えた選択といえるのではないでしょうか。そして、子育ても大切なキャリアと考えていただきたいものです。

 

男性育休、代替要員の壁

職場8割「補充せず」厚労省調査(日経新聞)

 

取得しない理由「職場に迷惑をかけたくない」42.3%(内閣府)

 

産休や病休の代替教員の確保ができない一方で、採用試験は厳しい。

教員のなり手が不足するのは、こんな将来を学生が見通してしまうのかもしれません。

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