ここでは55歳以上の方のセカンドキャリアを考えてみたいと思います。
仕事についてのご経験が豊富なので、すでに身に着けた力で定年まで乗り切りたいと考えておられる方が多いのではないでしょうか。自分もそうでした。新しいことに取り組むのことを面倒臭く思いました。それと同時に仕事へのモチベーションが下がってきていませんか。再雇用で年金が支給される65歳までこのまま続けるのか。役職定年を迎える方はかつての部下のもとで働くことになるかもしれません。「老害」なんて言われたくないですよね。
自分は65歳までの雇用が保障されていましたが先生業を辞めました。きっかけは学習指導要領の改訂でした。社会(地歴公民)の科目の再編され、新しい科目「公共」を勉強したくなかったことです。
一方、やってみたいことが自分の中に芽生えていました。「進路指導」にやりがいを感じていて、それを専門にしたいと考えていました。ちょうどその頃、外部講師としてお迎えした方のお名刺に「キャリアコンサルタント」という資格が書かれており、その資格を取得したいという気持ちが大きくなりました。60歳の頭に新しい言葉を暗記するのはかなり苦しみましたが、学友にも恵まれ、励まし合いながら取得することができました。(外部講師の方との出会い、資格取得の際に出会った学友、2つの出会いは自分の人生を変えました。)
住宅ローンが残っている、子供の学費がかかる、マネープランが先行する形になると思います。マネープランのめどが立ったとしましょう。お仕事はどうされますか。解答はなかなか出ないと思います。ご自身と向き合い自己理解を深める時間が必要になると思います。今のお仕事にマンネリ感をお持ちの方は、自分が何がやりたいのか少しずつ考えてみることをお勧めいたします。健康寿命を75歳までと考えて、それまでにやり残したことはないか、一緒に考えてみませんか。